ネット通販の巨人「アリババ(阿里巴巴集団)」が投資会社「ソフトバンク」に与える今後の影響 [ニュース(国際)]
スポンサーリンク
中国のネット通販最大手、アリババグループは16日、米国の株式市場での株式上場準備を始めたと発表しました。
(中国アリババ、米で上場へ 調達額はFBに匹敵か 朝日新聞デジタル 3月18日(火)7時26分配信)
ネット通販の巨人「アリババ」が投資会社「ソフトバンク」に与える今後の影響について、考えてみたいと思います。
アリババは、中国ネット通販市場において圧倒的なシェアをほこっています。(詳しくはウィキペディア「阿里巴巴集団」のページを参照してください)
アリババが米国株式市場に上場した場合の調達額は、あとで詳しく書きますが、あのフェイスブックに並ぶと言われています。
そんなアリババの株式の約37%を保有するのがソフトバンクです。本体保有分だけでも含み益は3兆円を超えると報じられています。
アリババの米国株式市場参入準備の報道を受けて、さっそく、ソフトバンクの株が急騰しているようです。
3月17日 午前9時8分には、510円高(6.6%高)の8,239円まで急騰しました。
3月17日のソフトバンク(株)の株価は、始値(8,179円)、終値(8,110円)、高値(8,239円)となりました。
3月18日 11:30現在も、 8,287円、前日比 +177(+2.18%) となっています。
中国メディアによると「上場で時価総額は1千億ドル(約10兆円)に達する見込みで、それにより、ソフトバンクのもっているアリババ株は、3兆円以上の価値を持つ可能性がでてきています。
アリババの米国株式市場上場による調達額は、150億ドル(約1.5兆円)を超えると予想され、過去最大規模となる可能性がありそうです。
過去の米国市場上場における大規模調達額をみてみると、2012年にフェイスブックが調達した額が、184億ドル。
2010年に大手自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)が再上場した際が、231億となっています。
アリババは、それに匹敵するか、それを超えると予想されています。
年率5割以上というありえない速さで急速に拡大する中国ネット通販市場を牛耳っているアリババのパワーは計り知れないものがありそうですね。
アリババの上場時期については、詳細は未定となっていますが、2014年内との見方が強く、早ければ2014年9月とのうわさもあり、今年のソフトバンクの業績に与える影響はかなり大きいのではないでしょうか。
スポンサーリンク
ソフトバンクは買収や投資を積極的に進めており、ヤフーやアリババ、ガンホーなど有力なグループ会社をもっていて、多額の株式を保有しています。このため、ソフトバンクは「投資会社」と呼ばれたりしています。
ソフトバンクによる米国携帯会社のスプリントの買収が話題になりましたが、ソフトバンクは、投資の利益を企業買収に充てていて、アリババ投資による利益も、次なる買収への資金となりそうです。
オフとバンクの次の買収ターゲットは、LINE(韓国の検索サイト最大手ネイバーの日本子会社)の株式取得を目指しているとのうわさもありますね。(ソフトバンク、LINEの株式取得目指す-関係者 )
『投資会社』ソフトバンクですが、今まで保有している事業の多くは上場済みです。
米携帯会社スプリントの株式80%は現在の価値が265億ドル。
ヤフー・ジャパンの株式42.5%が153億ドル。
モバイル・ゲームのガンホー、スーパーセル、携帯端末のブライトスターの株式は合計70億ドルにのぼります。
それに対して、ソフトバンクが37%の株式を持つアリババは、株式非公開企業でした。
この点が今回の「アリババがソフトバンクに与える今後の影響」の最重要ポイントとなります。
どういうことかと言うと、
今までアリババが株式非公開企業であったということにより、その株を保有するソフトバンクに良い影響をもたらしていたというのも事実であるということです。
米国Amazonのもつ市場規模が約6兆円と言われていますが、中国アリババのもつ市場規模は、なんと18兆円です。実に、Amazonの3倍もの市場規模を持っていると言われています。
今後も莫大な利益を生み出していきそうなネット通販の巨人「アリババ」に投資をしたい一般投資家は、今までは、非公開株を保有する会社に投資するという手段を選ばざるをえず、その恩恵を受けてきたのがソフトバンクだったのです。
今回のアリババの米国への株式上場により、一般投資家が自分でアリババ株を保有できるようになりますので、今までソフトバンクが受けてきたアリババ非公開株による好影響は消えてしまうと思われます。
アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏はソフトバンクの取締役ですが、その連携止まりで、アリババとソフトバンクの協力関係はあまり進展していないようです。
アリババの株式上場によるソフトバンクへの好影響(アリババ株を保有していることの利益)が、一時的なものになってしまわないように、ソフトバンクは次なるアリババとの協力関係を模索していく必要があるのかもしれませんね。
参考: アリババ出資、ソフトバンクには「諸刃の剣」 [香港 27日 ロイター BREAKINGVIEWS]
スポンサーリンク
中国のネット通販最大手、アリババグループは16日、米国の株式市場での株式上場準備を始めたと発表しました。
(中国アリババ、米で上場へ 調達額はFBに匹敵か 朝日新聞デジタル 3月18日(火)7時26分配信)
ネット通販の巨人「アリババ」が投資会社「ソフトバンク」に与える今後の影響について、考えてみたいと思います。
アリババは、中国ネット通販市場において圧倒的なシェアをほこっています。(詳しくはウィキペディア「阿里巴巴集団」のページを参照してください)
アリババが米国株式市場に上場した場合の調達額は、あとで詳しく書きますが、あのフェイスブックに並ぶと言われています。
そんなアリババの株式の約37%を保有するのがソフトバンクです。本体保有分だけでも含み益は3兆円を超えると報じられています。
アリババの米国株式市場参入準備の報道を受けて、さっそく、ソフトバンクの株が急騰しているようです。
3月17日 午前9時8分には、510円高(6.6%高)の8,239円まで急騰しました。
3月17日のソフトバンク(株)の株価は、始値(8,179円)、終値(8,110円)、高値(8,239円)となりました。
3月18日 11:30現在も、 8,287円、前日比 +177(+2.18%) となっています。
中国メディアによると「上場で時価総額は1千億ドル(約10兆円)に達する見込みで、それにより、ソフトバンクのもっているアリババ株は、3兆円以上の価値を持つ可能性がでてきています。
アリババの米国株式市場上場による調達額は、150億ドル(約1.5兆円)を超えると予想され、過去最大規模となる可能性がありそうです。
過去の米国市場上場における大規模調達額をみてみると、2012年にフェイスブックが調達した額が、184億ドル。
2010年に大手自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)が再上場した際が、231億となっています。
アリババは、それに匹敵するか、それを超えると予想されています。
年率5割以上というありえない速さで急速に拡大する中国ネット通販市場を牛耳っているアリババのパワーは計り知れないものがありそうですね。
アリババの上場時期については、詳細は未定となっていますが、2014年内との見方が強く、早ければ2014年9月とのうわさもあり、今年のソフトバンクの業績に与える影響はかなり大きいのではないでしょうか。
スポンサーリンク
ソフトバンクは買収や投資を積極的に進めており、ヤフーやアリババ、ガンホーなど有力なグループ会社をもっていて、多額の株式を保有しています。このため、ソフトバンクは「投資会社」と呼ばれたりしています。
ソフトバンクによる米国携帯会社のスプリントの買収が話題になりましたが、ソフトバンクは、投資の利益を企業買収に充てていて、アリババ投資による利益も、次なる買収への資金となりそうです。
オフとバンクの次の買収ターゲットは、LINE(韓国の検索サイト最大手ネイバーの日本子会社)の株式取得を目指しているとのうわさもありますね。(ソフトバンク、LINEの株式取得目指す-関係者 )
『投資会社』ソフトバンクですが、今まで保有している事業の多くは上場済みです。
米携帯会社スプリントの株式80%は現在の価値が265億ドル。
ヤフー・ジャパンの株式42.5%が153億ドル。
モバイル・ゲームのガンホー、スーパーセル、携帯端末のブライトスターの株式は合計70億ドルにのぼります。
それに対して、ソフトバンクが37%の株式を持つアリババは、株式非公開企業でした。
この点が今回の「アリババがソフトバンクに与える今後の影響」の最重要ポイントとなります。
どういうことかと言うと、
今までアリババが株式非公開企業であったということにより、その株を保有するソフトバンクに良い影響をもたらしていたというのも事実であるということです。
米国Amazonのもつ市場規模が約6兆円と言われていますが、中国アリババのもつ市場規模は、なんと18兆円です。実に、Amazonの3倍もの市場規模を持っていると言われています。
今後も莫大な利益を生み出していきそうなネット通販の巨人「アリババ」に投資をしたい一般投資家は、今までは、非公開株を保有する会社に投資するという手段を選ばざるをえず、その恩恵を受けてきたのがソフトバンクだったのです。
今回のアリババの米国への株式上場により、一般投資家が自分でアリババ株を保有できるようになりますので、今までソフトバンクが受けてきたアリババ非公開株による好影響は消えてしまうと思われます。
アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏はソフトバンクの取締役ですが、その連携止まりで、アリババとソフトバンクの協力関係はあまり進展していないようです。
アリババの株式上場によるソフトバンクへの好影響(アリババ株を保有していることの利益)が、一時的なものになってしまわないように、ソフトバンクは次なるアリババとの協力関係を模索していく必要があるのかもしれませんね。
参考: アリババ出資、ソフトバンクには「諸刃の剣」 [香港 27日 ロイター BREAKINGVIEWS]
スポンサーリンク
2014-03-18 13:50
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0